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映画「利休にたずねよ」公開記念その3 利休と香り

 茶道でも香炉やお香は、おもてなしの大事な要素になっていますが、利休も相当に香りの造詣が深かったことと思います。

風炉の時炭は菜籠にかね火箸 ぬり香合に白檀をたけ

 利休百首に納められた有名な歌ですが、利休の香りというと、まずは白檀が思い起こされます。一畳台目の小さな茶室の中で幽かに香る白檀の香りは、お茶の香りを邪魔せずに引き立たせる香りだったのだろうと思います。そして、茶室に生ける花はなるべく香りが少ないものでないと、お茶の香りも幽かな白檀の香りも脇に追いやられてしまうかも知れません。恐らく、利休はお茶の香りを邪魔しないように、慎重に白い侘助や山法師といった茶花を選んだように感じます。
利休屋敷跡と井戸
 香りといえば、利休と香炉に纏わる話も残されています。有名なところでは、「千鳥の香炉」があります。この利休の千鳥の香炉とは青磁の香炉で、脚より高台が高く三脚が宙に浮いて見えることから、この脚を鳥に見立てて「千鳥」という銘が付けられたと伝えられています。一説には、利休の奥さんの宗恩が、この香炉の脚の長さが高すぎるので短くするように利休に進言し、利休も同意してわざわざ脚を切ったと伝えられています。

 さて、同じ青磁の香炉で「千鳥」という銘の香炉が、徳川美術館に収蔵されていますが、こちらは武野紹鴎から豊臣秀吉へ、そして徳川家康に伝えられた由緒ある香炉になります。この香炉は利休の「千鳥」ではないと思いますが、利休もこの紹鴎が所有していた香炉を当然知っていたと思います。
 利休が茶席で大事に扱っていた香炉。南宗寺や紹鴎の茶室で、高価な香木を嗜んできた事も、茶の湯を豊かな文化として花開いた理由のひとつかも知れません。

2013.11.21掲載
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