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堺、香りの物語〜14章 ハナミズキ〜

最近良く街路樹などで見かけるようになりましたが、ハナミズキをは比較的最近になって日本に紹介された北アメリカ原産の樹木です。桜が終わって4月の下旬頃になると、白やピンクのハナミズキの花が咲き始めるので、公園や街路樹として見覚えのある人も多いことと思います。
このハナミズキが日本に植えられるようになったのは、大正時代、ワシントンDCに桜の木が送られた返礼としてアメリカからハナミズキが贈られたのがきっかけで、その後徐々に国内に街路樹や庭木として拡がっていった経緯があり、実はよく見かけるようになるのはほんの最近の事だそうです。

大阪城公園内のハナミズキ
外来種のハナミズキは、少し前まで病気に弱くて、庭木としてはなかなか根付かないような印象がありましたが、近縁種で在来種のヤマボウシと交配して、病気に強い品種やハイブリッド種もあり、最近では結構人気の高い園芸種だそうです。ヤマボウシも茶花として名前は知られていましたが、どちらかといえば地味な山の木で、昔は庭木や公園に植えられる事も少なかった印象ですが、最近は魅力的な園芸種も増えて積極的に植えられているようです。
ヤマボウシは葉が先に出て5月下旬から6月初頭に掛けて白い可愛い花を上向きに付けるので、木としては大分印象が違いますが、最近のハイブリッド種は花がピンクだったり、葉と花がほぼ同時に出たり、かなり色んな種類が出てきています。どうやら園芸種ではハナミズキとヤマボウシの区別が曖昧になっているような印象です。

 さて、ゴールデンウィーク前後に葉に先駆けて魅力的な花を咲かせるハナミズキは、花の時期ばかり注目されますが、実は赤い実を結ぶ夏、紅葉の秋と、四季を通じて楽しませてくれる魅力的な木です。秋の紅葉や赤い実は、ヤマボウシもよく似ていて、実は季節の茶花として、春の白い花だけでなく、初夏の若い実や、秋の紅葉など一年を通じて重用されてきました。
花だけでなく、季節ごとに色んな表情を変えて楽しませてくれるハナミズキ。花が終わった後も一度ゆっくり楽しんで欲しいと思います。

 奥野晴明堂の「花みずき」を通し皆様に平和と敬愛の心をお届けできますよう、願いを込めてお作りいたしました。

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2012.07.28掲載
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